こどもパソコンのIchigoJamを使ってモールス練習機を作ってみました。
先ずは、動画をご覧ください。
(この動画は、後でご紹介のたった3行の簡単なプログラムで出来ています。)
ボタンを押せばブザーが鳴るといった簡単なプログラムですが、IchigoJamを手にされたお子さん達がモールス通信に興味を持つきっかけになったらいいなと思い、初めの第一歩的にプログラミングのご紹介をしていきます。
◆IchigoJamの準備
IchigoJamに、キーボード、モニター、電源をつなぎます。
電源スイッチをONにすると、
IchigoJam BASIC 1.3.1 by jig.jp
OK
のような画面が出てプログラムの準備完了です。
◆ボタンを押すとブザーが鳴る!1行プログラム
先ずは、超初歩編です。
たった1行のプログラムでIchigoJamのボタンスイッチを押すとブザーが鳴るようにしてみましょう。
キーボードから、次のプログラムを入力します。
10 BEEP BTN():GOTO 10
(行の最後は[ENTER]を押して改行します)
次に
RUN
[ENTER]と押してプログラムを実行します。
IchigoJamのボタンを押してみてください。押している間だけブザーが鳴り、離すと鳴りません。
ボタンを押したり離したりして遊んでみましょう。
プログラムを止めるときはESCキー(キーボードの左上側)を押します。
このプログラムの意味はだいたいこんなイメージです。
10 |
行の番号(最初) |
BEEP |
ブザーを鳴らす |
BTN() |
ボタンを押していたら |
GOTO 10 |
最初に戻る(繰り返す) |
◆聞きやすい音でブザーを鳴らす3行プログラム
上の1行プログラムではブザー音が高すぎますし、これからいろんなことをするためにプログラムの改善をします。
キーボードから、次の3行のプログラムを入力します。
10 IF !BTN() CONT ELSE BEEP 9,999
20 IF BTN() CONT ELSE BEEP 0
30 GOTO 10
RUN
(各行の最後は[ENTER]を押して改行します)
IchigoJamのボタンを押してみてください。今度は聞きやすい音でブザーが鳴ります。
プログラムの意味はだいたいこんな感じです。
10 |
IF !BTN() CONT |
もし、ボタンが押されていなかったらそのまんま待ち |
|
ELSE BEEP 9,999 |
そうでなかったら(ボタンが押されたら)ブザーを鳴らす。 |
20 |
IF BTN() CONT |
もし、ボタンが押されたままならそのまんま待ち |
|
ELSE BEEP 0 |
そうでなかったら(ボタンが離されたら)ブザーを鳴らすのを止める。 |
30 |
GOTO 10 |
最初に戻り繰り返す。 |
なお、20行のBEEP 9,999は、9という音に高さ(音程)で、999という長さで(音を止めないかぎり)ブザーを鳴らし続ける時間の指定です。なのでボタンを押し続けたら、一定時間(約16秒)たったらブザーは鳴り止みます。
◆LEDランプも連動させる (最初の動画のプログラムです)
IchigoJamにはLEDランプがありますので、少しプログラムを追加してLEDも連動させてみます。
10 IF !BTN() CONT ELSE BEEP 9,999:LED 1
20 IF BTN() CONT ELSE BEEP 0:LED 0
30 GOTO 10
RUN
追加したのは;
10行に追加 |
LED 1 |
LEDを点灯させる |
20行に追加 |
LED 0 |
LEDを消す |
ボタンを押してブザーが鳴っているときに、LEDが点灯するようになりました。
最初と同じ動画をここにも掲載します。
ボタンを押したり離したりしてモールス符号の練習機が出来上がりました。
IchigoJamのBTN端子とGND端子の間に大きなスイッチや電鍵を接続したらもっと本格的なモールス練習機になります。
-・・・-
次回は、2台のIchigoJamを使って通信をしてみようと思います。
モールス符号を覚えるための学習用プログラムも掲載を予定しています。
IchigoJamってなに?って方は、
こちらのコラムをご参照ください。
なお、IchigoJamは(株)jig.jpの登録商標です。
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