11月7~9日に開催された けいはんな情報通信フェアに行ってきました。
"けいはんな
情報通信・・・"ですので お間違いなく。
(なお、
けいはんな_通信のイベントはこちらで、全く別のです。Hi!)
さて、このフェアにはたくさんのイベント・展示や講演があります。(詳細は
こちら) その中で、アマチュア的な眼で興味が湧いたところをご紹介します。
先ずは、やはり「無線通信」、
ATR会場の一室で展示されていました。
10コマほどありましたが、一言でまとめさせていただくなら「電波資源の有効活用に向けた研究」でしょうか。周波数の隙間活用とか、ネットワークや多重化の効率upのテーマについて熱く語っていただきました。アマチュア的には直接の関心は薄い分野ですが、間接的には周波数帯の維持・確保につながるので重要なテーマだと思います。車の筐体内のハーネス(配線材)の代わりに無線通信を使うという展示がありました。有線=確実、無線=不確実の頭の私には逆ジェネレーションギャップ!という印象です。気が早い老婆心ながら、実用化される折には上手く周波数帯割り当てをと。
一押しは
このデモでした。
窓の外の生駒山山頂(11Km先だそうです)からのTV電波をシートアンテナで受信、検波(RF/DC変換)、蓄電しようというものです。アンテナ直下ならともかく、距離が離れればエネルギーは微々たるモノと直観的にわかりますが、目標はたった100μWと謙虚なもので、受信に使われることもなく消えていく電波を無駄にせずに有効活用と、塵も積もればの世界ですね。
アンテナを(壁の内部かどっかで)大面積して工夫をして利得、SWR、効率などをとことん追求すれば、低消費電力のメモリー液晶は駆動くらいはできるだろうというVY FBなノリです。 そこに至る過程の成果(例えば壁面高利得アンテナとか)の応用も含めて先々が楽しみな基礎研究だと思います。
どこかのおもしろ動画で見た電界強度計に向かって大声(電波)を出すコンテストの方々とコラボしたらどうなるのやらと、ちょっと不謹慎は興味も湧きました。 Hi!
フェアでは、
脳情報通信関係の講演を拝聴、以心伝心を真に行くブレイン・マシン・インタフェース(BMI)で治療やロボットへの応用がここまで進んでいたのかという印象でした。「以心電信」も冗談ではなくUIとして真面目に考えられる時代も来るやもと。
他では、一般向けに、特別なメガネなしで何もないテーブルの上に3D映像が飛び出す展示(
テーブル型裸眼立体ディスプレイ「fVisiOn」)とか、スマホの利便性と危険性の正しい理解と、一般ユーザーの情報セキュリティー対策を啓蒙する
講演などもありました。また、私は行けませんでしたが小中学生向けに「LEDを使った光通信機をつくろう!」などの
イベントもあったようです。
以上、ちょっとアカデミックだけども親しみやすいといった印象を受けた「けいはんな情報通信フェア」の訪問記でした。
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